昨日首を痛めて患者さんが再来院されました。
洗顔で下を向いた状態から顔を上げたときに
首が「グキっと」なったそうで、それからどの方向に
動かしても右側に痛みが走るとの事。
手始めにそっと首を触診すると、右の喉仏の辺りに緊張が触知出来たので
そこの部分じわっと押圧してもう一度首を動かして頂いたところ
可動域が増え、痛みも半減。
さらに触診を進めていくと右の鎖骨の上辺りに僅かな腫れを触知。
そこを先程の反応点と同時に押圧すると更に症状が改善しました。
これらの状況から考えて、恐らくリンパ節の腫れが潜在していて
周辺の筋肉を圧迫し、その事で頸椎の緊張が高まった状態で急に首を動かしてしまった為
神経の根元が炎症してしまったと思われます。
リンパ節が腫れている様な状況はウイルス等に対する抗原抗体反応で
起こりますので、今回の患者さんは風邪の一歩手前、免疫が少し低下している
状況ではなかったかと考えます。
治療はこの場合、首の炎症部分に強い刺激を与えない様にします。
この患者さんは当院の方針を理解されておられるので
免疫を向上させる為に自ら「はり灸治療」を希望ではあられたのですが
時間が取れない為、物理療法と手技療法のみ受けてお帰りになりました。
それでも随分と症状は緩和されておられたようです。