スポーツをしている小学校高学年から中学生に多く見受けられる
お膝の障害としては、オスグッド病が代表的です。
定義はウィキペディアを参照して下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/オスグッド・シュラッター病
お膝の出っ張っているところ、脛骨の一番上の部分は
成長期にはまだ軟骨なんですね。
ここを脛骨粗面と言います。
膝蓋靱帯という硬いゴムの様な線維でくっついています。
このふとももの前の筋肉に何度も引っ張られることで
脛骨粗面という軟骨の部分が炎症するんです。
これが一般的な考え方。
もちろん上記の通り単純に軟骨が炎症している場合と
そうじゃない場合があるので「診察力」で判別していかなければ
なりません。
まず、いずれのケースでも脛骨粗面の
圧痛(押しての痛み)はあります。
また、お膝を曲げて抵抗を加えながら伸ばす動作を
してもらっても痛みがあります。
ココからが判別ポイントになりますが、鼠径部(股関節の前)辺り、
大腿神経の通り道を押圧して上記の痛みが緩和した場合。
これは神経痛とみます。
軟骨の炎症だけが存在するのなら患部は脛骨粗面だけなので、
遠く離れた股関節辺りを押圧して痛みが緩和する事はありません。
この時、痛みの緩和は明らかに起こります。
ハッキリとお子さんでもわかるくらいです。
まとめますと、先ずは軟骨の炎症があるかないかを判別。
次に神経痛であるかないかを判別。
ここがハッキリしているだけで的外れな治療はせずに済みます。
的外れな治療をしてると、半年や一年程症状が改善しない事も…。
(^_^;)
「診察力」はそれ程、重要なのです。