本日の症例です。
はり灸治療の時の事ですが、これまでも通院して下さってる
患者さんが、チョットしたことで緊張してしまうと仰る。
具体的には右の肩が凝ってしまう症状が出てしまうそうで
それをご本人は緊張感と表現されるわけです。
これまでにお伝えした養生法(ストレッチや”ゆる体操”)もしっかり
やっている。
でも何気ないこと、例えば今日当院に治療に行かなきゃと
思っただけでも、少し緊張しちゃったそうです。
僕に会うのがストレスかなとも思いましたが(苦笑)
まぁこれはフィジカルな解決策は一応試みられていたので
メンタルからのアプローチが必要と思い、まずは経絡のバランスを
診ました。
最も弱い経絡が右の心包経と出ましたので
そのメタファーとして、愛情の過不足、情熱の過不足、恨み
このような感情の偏りが無いか問うたところ
あまり自覚が無い様子。
この方何度も通院して下さっていて、それなりに人となりも
解っているのでウソは無さそう。
その前のやりとりで、ご主人やご子息が着たモノを脱ぎっぱなしに
して困っているとも仰ったのを思いだし、愛情でも
「自己愛」の不足では無いかと推測。
「ご自身を褒めてあげられてないのでは無いですか?」
「自分軸で行動せず、他人軸で行動していませんか?」
と問うたら思い当たる節がありそうでした。
自分で決めた事もいつの間にか他人の評価や、
他人の迷惑にならないよう行動しようとして
自分軸で行動出来ず振り回されているときに
ストレスを感じていると言うことに
ご本人も納得されていました。
また、周りに評価されないことで、自己肯定が
出来ていないようでした。
他人は変えられませんから、自分の行動や考え方を
変えていくしか無いことを伝え、自分自身が自分を認めてあげて
自分をハッピーにすることを
軸に行動して下さいと言ったところ、
腑に落ちたようです。
愛情って言うのは他人に注ぐだけで無く
自分も注ぐ対象であるという視点は
意外に抜けちゃうのかなと、思いました。
こう言ったストレスの根源を解消しないと
症状の再発を繰り返しちゃうんですね。
こういったところが実は根本的な原因です。